上山院長ブログ

 地域 (Region)

2023.08.18

ヒートアイランドの警告

南国人からしても“東京は熱い”、東京の地表面温度は65℃まで上昇するようで、正に鉄板焼き状態です
非常に不快さを感じますが、東京ではこの100年で気温が3度上昇していると報告されており、22°から25°とすると大したことないように思いがちですが、人の体温で36℃から39℃としたらこれは困ったことだと気付きますよね

私は年々夏が辛くなっていたのですが、鹿児島や福島では楽な事に気付きました。
このつらさの要因は自然夏ではなく、“人工夏”つまりアスファルトを敷き詰めた土地に高層ビルを密集させ強い冷房が必要となるという環境は人にとっても悪環境
やはり土があり、緑に囲まれ、川が流れ、風の循環が良い場所は、暑くても心地良いものです

ヒートアイランドは少なくとも増悪していると体感していますが、SDGsを国連で掲げたのは2015年、地球温暖化=CO2だけを認識させようと、意図的に動いているのではと現状に不信感が募ります。
地球温暖化とヒートアイランド現象とでは仕組みや規模が異なるとは言われますが、関連は勿論していますし、ただ日本でのヒートアイランド対応が不十分なだけかもしれません

ヒートアイランド現象の原因として以下4点が主要要因として指摘されています。

① 緑地、水面の面積減少
② アスファルトやコンクリートに覆われた地面の増大
③ 自動車や建物から出される熱排出の増大
④ ビルの密集による風通しの悪化

CO2削減の取り組み事は良いと思いますが、他にも取り組むべきことがあり、FAO(food and agriculture organization of the united nations)の報告では、森林減少率は減っているものの、植林率の上昇もなく、残念ながら減少率の改善は乏しいようです。
植林しても成長に時間がかかりますから、総合的にみて改善しているとは言い難いです
国連やICLEI、日本環境省も、目標自体は本当に立派ですが、実際どのような結果を出しているのかが重要です。
私のような一般人にも、「○○をしてこの結果が出ている、だから次は○○していくので皆で取り組んで行きましょう」という明瞭な報告が見える取り組みを是非して欲しいものですが、現状は見せかけの目標となってしまっているのか、もしくはメディアの問題も多分にあるのかと懸念する所です

これは医療含め全分野における共通事項だと言えますが、何かしら問題がある際、第一に原因を正しく追及できないと、適切な解決に取り組めません。
そして問題があると認識した際には、必ず何かを変えないと改善は期待できません
私自身現代の発展による恩恵を受けている一人であり、電気もなく徒歩の移動手段だけで生活する事は困難ですが、今後どの方向に進路を進めるかが肝要です。


私も出来る事からまず行動、より深く考察し引き続き取り組んでいこうと改めて決意しました。
この“不快な夏”、悪化に拍車をかけるのか、改善のために変容するのか、日本・世界の実際の動きをしっかり注視して行きましょう、他人事ではなく自分事ですから

2023.04.20

鹿児島の由来

鹿児島の由来から医療の歴史を見直した際、これからを考えるうえで重要な情報だと再認識しました。

今は医療のみならず多分野における歴史を見直しています。
その中で日本の“天孫降臨”において「鹿児島」の関連を知りました。
当時日本の中心であった日高見国の勢力を西に伸ばそうと、現在の茨城県である鹿島神宮あたりから船で出発し、辿り着いたところが鹿児島であり、鹿島の児という意味で”鹿児島”と名付けられたと。
これまで目にした中で最も流れの良い解釈だなと目を惹きました。

自分で文献を集めるところからというのは難しいですが、専門家による分析の比較はしたいですよね。
今だとやはりChatGPT、気になる応答はこちら、“最も有力な説は鹿島神社の祭神である神武天皇の孫である「鹿之子命(かのこのみこと)」がこの地に上陸し、この地に住み着いたので、この地を鹿之子島➡鹿児島と呼ばれるようになった説、また別の説としては、かつてこの地に多くの鹿が生息していたことから「鹿島」と呼ばれ、その後「鹿児島」と変化したという説”と、ちゃんと情報集積されていました。

旧時のことは残されたものから想像するしかないので、いずれも「中らずと雖も遠からず」なのだろうとしか判断できませんが、何においても複数の可能性を考えるべきだという事に気付かされます。学ぶべき知識は増加の一途ですから、命ある限り学ですね。 

2018.08.08

火山灰対策には鼻腔洗浄から

 ビューティーコアサポート外来院長の上山です。

鹿児島に住むようになり、一番困ったことは、“火山灰”です。

鼻や喉の疼痛が持続するようになり、鼻閉感も強くなりました。

ここで思い浮かんだ対策が“鼻洗浄”です。

アーユルヴェーダや分子栄養においても、鼻洗浄が薦められる事を知ってはいました。しかし鼻洗浄には抵抗がありました。

なぜなら、幼少時にスイミングスクールに通っていた時の鼻から鼻腔に水が入る嫌な感じと、その頃の中耳炎手術の思い出が、若干トラウマのようになっていたからです。

しかし通常の口からのうがいでは効果がないため、とりあえずやってみようと思い立ちました。

結果は良好です!痛みは軽くなりました。

鼻洗浄は、鼻腔洗浄や鼻うがいとも言い、液体を鼻腔からいれ、もう一方の鼻や口から出し、鼻腔内を洗浄する事です。

顔には副鼻腔ふくびくうという上顎じょうがくどう前頭ぜんとうどうこつどう蝶形ちょうけいこつどうという空洞空間があり、それぞれ異なりますが、鼻道と交通しています。

鼻や副鼻腔は、異物や病原菌が体内に入らないようにも働いているので、良い状態でないと感染症にかかりやすくなる原因になります。

そして、以前より疑問に思っていたので、この機会に火山灰には何が含まれており、どんな害があるのか調べてみました。

火山灰はマグマや既存の岩石の細粉です。

桜島の火山灰には結晶性のシリカが多く含まれています。

IVHHNによると、In vitro実験において、4μm以下の吸入可能な火山灰で、水酸基が産生されました。それは肺の中でDNA損傷や炎症の原因となり、結果的に肺疾患を引き起こす可能性があると指摘しています。

また火山灰表面の鉄粒子が、フリーラジカル生成に関与しているようです。

火山灰が多いときは、硫黄の臭いがするなと感じていましたが、悪影響を与えるものに“火山ガス”も重要です。

有害ガスとして二酸化硫黄ガス(SO2)と硫化水素ガス(H2S)が取り上げられており、桜島は主にSO2ガスのようです。

吸い込むと呼吸器や眼、鼻を刺激され、高濃度だと死に至る可能性もあります。

市内の測定局においても、濃度の高い日があり、その影響は少なからずあるでしょう。

桜島に限らず活火山は日本に129もありますし、PM2.5や黄砂、排気ガスなど大気汚染物質は現在のところまだ影響は大きいようなので、身を守る方法の一つとして、「鼻洗浄」は良いように思います。

参考資料

火山灰の健康影響地域住人のためのしおり:防災科学技術研究所(2007)

International volcanic-health hazard network:IVHHN、

http://www.geocities.jp/ychojp/ivhhn/guidelines/health/ash_health_japanese.html

桜島火山の岩石:国立研究開発法人産業技術総合研究所

https://gbank.gsj.jp/volcano/Act_Vol/sakurajima/vol1/text/exp01-1-5.html#

坂本昌弥・木下紀正(2015)桜島火山噴出物の大気環境影響.鹿児島県立博物館研究報告(34)49-64

坂本昌弥・木下紀正(2018)桜島火山噴出物の大気環境影響.鹿児島県立博物館研究報告(37)89-99

坂本昌弥・木下紀正(2017)桜島火山周辺の大気環境.VISIO (47)149-169

2018.07.02

稲荷伏見大社を訪れて

 京都は過去と未来が融合しているように思え、来るたびに新しい発見やここでしか得られない刺激があり、度々訪問しています。

最近京都を訪れた際、“伏見稲荷大社”に足を運びました。

“千本鳥居”というと、お分かりになるかもしれません。

“千本鳥居”と呼ばれていますが、実際には1万基もあるそうです。

こちらの稲荷山が稲荷信仰の原点で、1,300年もの歴史があります。

私は、毎日10,000歩を目安に歩いています。

この日は24,477歩と、結構なハイキングになりましたが、ここを訪れたであろう人々の想いや時代の移り変わりを感じながらゆっくりと巡ることが出来て、とても楽しかったです。

今回数ある大社の中でも、“薬力社”に注目致しました。

こちらの薬力大神様のご利益は、「無病息災、薬効、薬害防止、安産、医学技術向上、健康長寿、家内安全、薬関係の商売繁盛」です。

自分の健康増進もですが、医師として多くの方々を元気にできるパワーが得られるように、お願いしてきました。

ここでもう一つ有名なのが、“薬力健康卵”です。

薬力社の”ご神水”でゆでたゆで卵で、しっかり頂いてきました!

良い運動にもなりますし、すがすがしい気持ちにもなります。

やはりパワースポットだと感じました。

秋にはまた訪れてみたいなと思います。

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