上山院長ブログ
2021.02.22
ビジネス理念について、改めて考えること
鹿児島に戻ってきてから、経営学含めた世の中について学ぶ時間を作るようになりました。それまで人の臓器や、植物について、学びの時間をほぼ全て費やしていて、世の中については結構無知でした。
今の世のシステムの学びは、新しい教えばかりで新鮮でした。
その中でとある教えに関し、大いなる間違いだと思い、記憶深いフレーズが2点あります。
「ビジネスとはお困りごとを解決する事」
「ビジネスとは、求められているものを提供する事が秘訣」
この2点を聞いた時には、そうかもな と流していましたが、取り組めば取り組むほどそれはビジネスのごく一部に過ぎないと感じるようになりました。
身体において、困った時には手遅れの事がしばしばあります。もはや傷んでしまった臓器を、フレッシュな状態にする事は出来ません。可逆的なのはある時点までであり、そこを超えると不可逆的となります。人の臓器は、残念ですが痛んだからといって、車や機械のように気軽にパーツ交換なんてできません。自覚症状が出る頃には、とっくに可逆・不可逆の分岐点を過ぎています。
そしてこれは医療的視点からではないように思いますが、実は多くの方が「何に困っているか自覚できていない、何が必要なのかもわからない」、という状況なのではないかと感じるようになりました。
勿論売れるからという理由で、消費者に寄り添い、色々ヒット商品を生み出す会社もありますが、それは必ずしも消費者のためとは思えません。そのようなものの多くは、人社会を活かすためのものではないため、一時的であり、先に繋がるものにならないのではないかと。
長続きするビジネスとは、クライアントに対し、この世を先読みして、本人もわかっていなかった困っている事、この先困るであろうことに気付かせてあげる事、必要である物を教えてあげる事、その上で寄り添った提案をして上げれる事なのではないかと思うようになりました。
実際その思想を実行していくのは、なかなか大変なことだと思いますが、テレビアンテナを生み出した八木秀次、カシオを設立した樫尾4兄弟など、素晴らしい先人達に見習い、私自身より一層学びを深め、信じる道を強い気持ちで取り組んでいかねばと改めて思うこの頃です。