上山院長ブログ
2020年02月
2020.02.21
美と健康の極意は”足”にあり
人は2足歩行により活動する生き物ですので、自分らしく生きたい人にとって”足”は特に重要です。
構造上最も荷重がかかるのが足であり、胼胝(たこ)、鶏眼(魚の目)や陥入爪、巻き爪、肥厚爪、外反
母趾等、年齢問わず誰もが一つは足のお悩みを抱えているのではないでしょうか?
たかが爪やたこと思われるかもしれませんが、これが後々膝や腰等全身への悪影響に繋がる可能性が
あり、侮れないのです。
そして趾(指)先は感覚に優れているため、痛みがあると辛く、この痛みにより高齢者においてはより
活動量が減り、更に爪が巻いてくるなどの悪影響になることもあります。
かくいう私も陥入爪で手術を受けたことがあり、胼胝にも悩まされていました。
今では定期的にフットケアをし、適切なインソールを活用、靴も変え、足趾の使い方を意識するようにな
り、筋肉トレーニングにも取り組んでいます。
すでにできた足趾(足の指)の変形が治ることはありませんが、取り組みの結果として歩き方が変わり、それ以上
の悪化はなく、胼胝もできづらくなり、陥入爪の再発もありません。
まだ大丈夫と放置している方もいらっしゃるのではないかと思いますが、長い目で見るとそれはお勧め
できません。トラブルがあると、それを庇うように体が対応し、適切な動きが出来なくなります。
早めにケアをしていく事が、自分の体を長く良い状態に保つコツです。お悩みがありましたら、まずは
ご相談頂ければと思います。
2020.02.06
アポリポ蛋白Eと認知症の関わり
アポリポ蛋白E(APOE)をご存知でしょうか?
コレステロール代謝の調節に重要な役割を果たしており、ε2、ε3、ε4の3つの対立遺伝子があります。
150以上も報告されている認知機能障害に関わるリスク遺伝子の中で、APOE4は最も強力なリスク遺伝子と言われています。
ε4遺伝子を多く持つほどアルツハイマー型認知症の発症リスクが増大(1つ保有;約3倍、2つ保有;約10倍)し発症が早まることや、脳内アミロイドβ沈着量(アルツハイマー型認知症の発症に影響するといわれています)の増加に正の相関があることが明らかになっています。
アルツハイマー型認知症患者数はこの10年で約6倍に増加し、寿命が延びている現代では更に増えていくでしょう。そんな中未だアルツハイマー型認知症の確実な治療法は見つかっていません。
なぜ治療薬の効果が乏しく、慢性的に進行してしまうのか。それは起因が一つではなく、複数の生活に根差した原因があるからです。薬さえ飲めば解決する疾患ではないのです。
アルツハイマー型認知症を発症する3大原因は「①炎症②栄養不足③有害物質への暴露」と指摘されています。
つまりAPOE4遺伝子を持っていなくても、アルツハイマー型認知症になる可能性は十分ありますし、APOE4遺伝子を2つ持っていても必ずしも発症するわけではありません。
そして他の注目すべき重要因子として、ビタミンD不足やホモシステインの蓄積も挙げられています。
早い取り組み程効果的であり、遅くても40歳頃から生活習慣を見直すことが薦められています。
既に認知症を発症している方でも体質、状態を知った上で取り組むと、改善していく可能性があります。
効果的に取り組むためには、まずご自身の体質を知る事が第一です。
そして持続的な努力も欠かせません。
気になられる方は、一度検査されてみては如何でしょうか。
当院でも検査可能ですので、ご相談して頂ければと思います。
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