上山院長ブログ
2019年06月
2019.06.21
第5回セミナー:お酢の力~美と健康のコツは細菌にあり~
そこで、意外に思われるかもしれませんが、私たちがこの超高齢化社会を生涯元気にすごすためのポイントの一つとして、“細菌”が重要な役割を果しています。
私達の体には、あらゆる所に微生物が存在し、その数は100兆を超えると言われています。特に腸内細菌叢(さいきんそう)が不良だと、糖質を異常に欲してしまったり、疲れやすくなったり、脳の働きが低下したりします。
また、添加物の多い食事や、栄養の偏った食事が続くと腸内で炎症が起こったり、不良な菌が増殖したりと、腸内細菌叢不良の影響は思っている以上に大きいです。
まだまだ未知な点が多いのですが、近年遺伝子解析技術が飛躍的に進んだことで、新たな事もわかってきており、今後治療も期待される分野です。
日本は発酵食品大国と言われているように、日本の「食」の代表格である和食は“細菌”と密接な関係にあります。
和食によく使われる「お酢」の中でも、今回講師としてお招きした長野先生がいらっしゃる坂元醸造さんの「くろず」の製法は200年の歴史があり、今なお江戸時代と同じ場所、同じ製法が引き継がれています。
壺づくりの黒酢は、仕込み作業以降は、何一つ添加することなく、一つの壺の中で「糖化→アルコール発酵→酢酸発酵」の全ての発酵が自然に行われているという、実に珍しい製法です。
鹿児島の風土は、ここ鹿児島でしかできない本当に良いものを造り出します。また、それに携わっている素晴らしい人々がまだまだたくさんいらっしゃいます。
これからも多くの方に知ってい頂けるよう取り組んでいきたいと思います
2019.06.06
第4回セミナー:植物の恵み
第4回BCSセミナーが終わりました。
今回、ご講演頂いたのは、鹿児島県産のハーブ、種子等を原料に化粧品等を手掛けているヴィーナスターオーガニクスの永仮先生です。
事前打合せのため、永仮さんの霧島の畑を訪問させて頂いたのですが、そこにある植物たちがとても生き生きとしていたのがとても印象的でした。
その時頂いたレモンユーカリの葉は、2か月程経った今でも良い香りがしています。
セミナー当日の朝6時に栽培している約10種類の植物を摘んできてくださり、抽出される前の植物本来の生の香りや手触りを知ることが出来ました。
また、お手製のハイビスカスティーを頂くなど、五感を刺激される楽しい時間でした。
私は、地球資源としての人、植物という視点から、以下について講演させて頂きました。
① これからますます必要とされるパーマカルチャー
② 環境汚染の視点から、鹿児島産は安心できる
③ 資源としてのヒトの循環、埋葬について
今回、様々な品物を比較してみて、「どこで誰が作ったものなのか」ということがとても重要だと改めて実感しました。
何事にも例外はあるので100%とは言えないのですが、やはり日本で育成されたもの、その中でも鹿児島県で作られたものは安心できると思いました。
私はこれまで海外のオーガニック石鹸を使用していました。
しかし、永仮さんの畑で収穫した植物を一つひとつ手作業で原料にする様子や、時間と手間をかけてエッセンシャルオイルを抽出する工程等を見学させて頂いてからは、ヴィーナスターオーガニクスの石鹸に替えました。
加工食品やサプリメントについては、「必ず裏面の成分表を確認してください」とお話することが多いのですが、石鹸などの加工製品も同じですね。
今回の永仮さんのお話を聞かせていただき、裏面の成分表からは伝わらない“想い”というものも、キーポイントだと知りました。
ヴィーナスターオーガニクスさんは、現在何と1000坪もの畑を、ご夫婦二人だけで管理され、無農薬で栽培しています。
「若い頃は鹿児島が好きではなかったのに、東京から帰って来てこの仕事を始めてから、鹿児島が素晴らしい資源の宝庫であることにきづかされた。
まだまだ埋もれているものを発掘・発展させ、多くの方にこの素晴らしさを知って頂き、そして次の世代の人たちにも貢献していきたい」
という永仮さんの考えは、私自身の経験や想いと非常にマッチする所があり、とても励みになります。
夢を描き、努力し続ける方々との出会いは本当に貴重です。
私もこの道を歩み続けられるよう、頑張りたいですね。
パーマカルチャーについて、今、そしてこれからの埋葬については、後日お伝えしたいなと思います。
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